流水システム天井

流水システム天井は、「より多くの漏水量に対応した製品がほしい」というお声により誕生しました。従来の二重天井では材料コストや工期がかかるという課題を解決するために開発され、導水システム天井と同じく、天井裏で受けた水を安全な排水ルートへと流すことで、施設利用者の安全確保と設備被害の最小化を実現します。

目次
・流水システム天井とは ・製品仕様
・参考納まり図 ・開口部納まり施工例
・流水試験データ ・振動試験データ
・保証と免責について ・スパンドレル取扱注意事項

流水システム天井とは

現在、高架下駅や地下駅等の駅舎天井では、漏水問題が深刻化しています。ボード系材料が水分を吸収してもろくなり、落下する事象が発生しているのです。中でも、高架下駅においては、高架橋から流れ出る雨水の問題が懸念されています。漏水を完全に防ぐことは困難で、対策としては二重天井で雨水を防ぐという方法が考えられます。ただ、既存高架橋の寸法上、天井が二重となる仕様により天井高が抑えられ、通行するお客さまの快適性を制限する一因となってしまいます。
そこで弊社では、これら別々の性能を持つ天井を一体化し、問題点を解決した商品「流水システム天井」を開発いたしました。
見た目も従来の金属天井の良さを取入れ、意匠性にもすぐれており、漏水の多い高架下駅には最適です。

POINT

天井裏の漏水を処理する上での最大の難点は、天井面に付属する設備開口(照明・空調・点検口等)であり、それらの処理をどのようにクリアするかが大きなポイントとなります。

天井面には丸や四角といった様々なサイズの開口が施されますが、それらに対応できる流水見切と専用のガスケットをモリソンは開発いたしました。

開発目的

二重天井では材料コストや工期がかかること、懐が必要になることなどの問題点があります。
少量の漏水を処理できる導水システム天井がありますが、流水システム天井は、より多くの水量を処理できることを目的にしています。

認定施工店制度について

流水システム天井は、天井裏の漏水を処理するための特殊な部材を数多く採用しております。
そのため施工に関して注意するポイントが数多く定められており、施工者の技能によって性能に大きく影響が生じることから「認定施工店制度」を導入しております。
そのため流水システム天井の施工は、弊社が主催する施工研修を受講・修了され、その証として弊社が交付する認定証を保有する「認定施工店」のみの施工を前提としております。
認定施工店制度はお客様に確かな品質と安心をお届けするために欠かせない取り組みの一環としております。

製品仕様(寸法/単位:mm)

流水スパンドレル

MR-241
板厚 1.0mm 働き巾 250mm 目地 10mm
材質 カラーアルミ

流水見切

材質 アルミ型材

カラーバリエーション

※C-551
ステンカラー

C-551は在庫がなくなり次第廃番です。

在庫がない色に関しましては500㎡にて物件対応いたします。納期・価格はご相談ください。

同じ色番であっても、コイルロットが異なる場合は色味に差異が生じますので、ご注意ください。

モニター環境により、実際の商品の色合いと多少異なってみえる場合があります。

予告なく仕様変更・廃色することがございますので、ご了承ください。

ご使用される環境・季節(特に冬季)により、稀にプレッシャーマークと呼ばれる斑・艶が発生する場合がありますが、気温・室温の上昇を受け次第に消えてまいります。

参考納まり図

開口部納まり施工例

点検口450角 施工例

ダウンライトパネル 施工例

ダウンライト開口 施工例

流水試験データ

試験体

5,120㎜×2,680㎜(約13.7㎡)に、開口300㎜×1,250㎜ ・ 700㎜×700㎜ ・454㎜×454㎜ ・ 300㎜×300㎜ ・φ152を施工。

試験方法

パイプに流水穴を開けスパンドレルの裏面に降雨強度140㎜/hに相当する水(1,918ℓ/h)を流水し、10分に1回漏水の確認を3回おこなった。
※140㎜/hの降雨強度を排水量にすると、140㎜/h×13.7㎡=1,918ℓ/h。
※天井面に均等に流れた場合とする。

結果

〇漏水なし
✕漏水あり

考察

天井仕上材に降雨強度140㎜/hに相当する水量を均等に流した結果、処理することができた。この時、スパンドレル1枚に流れる水量は2.7ℓ/minであった。これ以上の水量になると、開口部からのオーバーフローが発生する。このことから、高架下駅での天井漏水に対応できると考えられる。

降雨強度140㎜/hに相当する水量を想定した場合、開口寸法の大きさ(長さ)の注意が必要になる。この実験では、試験体開口寸法(L=1,250)が限界であることから、スパンドレル方向に対して直角に位置する場合、これ以上大きく開口を取ってはならないことがわかる。開口寸法が試験体よりも大きい場合は、開口寸法の長手方向とスパンドレル方向が同じ向きにすることが必要になる。

振動試験データ

試験体

鉄骨枠3,000㎜×2,250㎜に試験体2,650㎜×2,075㎜をスパンドレルで施工し、照明用開口として、300㎜×1,000㎜、300㎜×300㎜、点検口450角用として454㎜×454㎜、ダウンライト部として、スパンドレル目地部150φ開口をそれぞれ開口として施工。

試験方法

加振方向 : 水平加振
加振方法 : 正弦波加振
     (加振振動数80Hz、加振レベル1m/s2
加振時間 : 416時間
測定方法 : 加速度計 5点(目視による確認)

結果

考察

振動試験結果が示している通り、目視による異常がなかったことから、電車の振動による天井材(特にガスケット)の各部材の接合部のずれ・ゆがみは、ないものと判断できる。

保証と免責について

保証期間

本商品からの漏水について、登録された本商品取り付け完了日から起算して10年間。

保証内容

①本商品が施工要領書に従って取付け・施工がなされ、完成引き渡し前に予め当社へ自主検査シート(施工途中自主検査シート及び施工完了時自主検査シート)が提出されており、かつ取扱説明書に従った定期点検および正常なお取り扱いを前提に、登録された保証期間内に不具合が発生した場合に、不具合について、下記に例示する免責事項を除き無料修理いたします。
②この保証は流水見切が排水できる水量以内(13.5ℓ/min)で生じた漏水不具合について保証をするものであり、流水見切の排水量を超える水量において生じた漏水に対して保証をするものではありません。
③本商品は、躯体からの“漏水”を上下へ導き横樋へ落とし、縦樋へ誘導するものであり、水道管の破損・破裂等々、本商品のシステム外の要因で天井に流れ込んだ水は、保証の対象外となります。
④天井材金属表面の結露による水滴落下は保証の対象外となります。
⑤保証の対象は、本商品のみです。本商品の不具合に起因する付随的損害は保証の対象外です。
⑥取扱説明書のご提示および、保証期間が登録されていることが保証条件となります。

免責事項

以下の場合に該当する不具合であると当社が判断するものについては、保証の対象外となり、当社が修理する場合は有料となります。

①当社の手配によらない第三者の加工・組立て・施工・保管・運搬・管理・メンテナンス・改修等に起因する不具合。
②見切の排水性能を越えた性能を必要とする場所に取り付けられた場合の不具合。
③商品または部品の経年変化(使用に伴う消耗・摩耗等)、経年劣化(部材の変質・変色等)又はこれらに伴うさび・カビ又はその他の不具合。
④大気中の砂塵・燻煙・各種金属粉・亜硫酸ガス・アンモニア・車の排気ガス等が付着して起きる腐食による不具合および異常な高温・低温・多湿による不具合。
⑤天災その他の不可抗力(例えば、暴風・豪雨・高潮・地震・落雷・洪水・地盤沈下・火災等)による不具合又はこれらによって商品性能を越える事態が発生した場合の不具合。
⑥犬・猫・鳥・鼠等の小動物又はツルや根等の植物による不具合。
⑦犯罪等の不法な行為による破損や不具合。
⑧施工要領書に記載された事項に反した施工・取扱いによる不具合。
⑨建設業社の施工管理が充分になされなかったことによる不具合。
⑩現地調達品等、弊社純正部品以外の取付けによる不具合。
⑪施工完了後における改修・補修ならびに設備機器あるいは付属品等の取付けによる不具合。
⑫保証期間経過後に申し出たもの、又は保証期間内でも初期の損傷を当社に速やかに連絡せず、長時間放置したために生じたことによる不具合。
⑬お客様ご自身での組立て・取付け・修理・改造(必要部品の取外し)に起因する不具合。
⑭メンテナンス上の不備に起因する商品の不具合(例えば商品・部品を長期間による、清掃・水洗い・適切な維持管理・定期点検等々をしないことに因って起きる腐食・シミ・汚れの発生。)
⑮本製品の施工工事以外での建築施工上の欠陥による不具合。
⑯適切な維持管理、定期点検をおこなわなかったことによる不具合。
⑰本来の使用目的以外の用途に使用された場合の不具合。
⑱提出された検査シート(施工途中自主検査シートおよび施工完了時自主検査シート)に事実と異なる記載があった場合。
⑲取扱説明書のご提示がない場合。

パンドレル取扱注意事項

持ち運び・保管方法

●製品切口は鋭利ですので、取り扱いには十分ご注意ください。
●持ち運びの際、両端を持ち著しくたわませた場合、スパンドレル表面に歪みが生じ、クレーム、トラブルの原因になります。
 水平を保つように十分ご注意ください。また長尺物は複数人にてお運びください。
●保管にあたっては、根太等を利用してたわみのないように、水平を保って必ず平積を守ってください。
●積み重ねる場合、製品自体の重みにより製品不良が起きないよう、4ケースまでとしてください。
●茶紙巻等の場合は5段重ねまでとし、重ね置きに十分ご注意ください。
 また、製品の上に重い物を載せないように十分なご配慮をお願いいたします。
 製品を重ね置きし過ぎないようにご注意ください。製品自体の加重により、製品が歪む可能性があります。
●原則として、屋内の湿気を呼ばない場所に保管してください。
 やむを得ず屋外に保管する場合は、防水シート等で覆ってください。内部がムレないようにしてください。
●クレーン等の荷揚げの際は、貴社の責任において布製平型吊バンド等を使用し、製品の角や表面の損傷には十分ご注意ください。
●壁に重量物を立て掛けたりすると倒壊により思わぬケガや壁面を損傷する恐れがあります。
●長期間保管した場合、特に水濡れや湿気の多い状態が続いた場合などは、製品の保護材(緩衝材)が密着する恐れがありますので、十分ご注意ください。
●本製品は化粧材であり、持ち運び・保管方法にて汚損がないように、十分ご注意ください。

メンテナンス方法

●施工後の手垢・指紋跡による汚れは、中性洗剤や石鹸水でふき取り、水ぶきしてください。
 汚れが取れにくい場合は、有機溶剤(アルコール等)でふき取り、必ず溶剤が乾かないうちにきれいな布でふき取り、水ぶきしてください。
 尚、事前に有機溶剤が塗膜面に影響を与えないことを確認してください。
●美観保持のためには定期的なメンテナンスが必要となります。
 年に1~2回の水洗い、または中性洗剤等による清掃と水洗いをお勧めいたします。
 海岸近く、また離れていても、台風等の強風で雨に混ざった塩分が付着する場合があります。
 台風通過後は水洗いをお勧めします。
●シンナーのご使用は避けてください。

取付ビスについて 

取付ビスの頭形状について

ナベ頭又は、平頭のご使用をお勧めいたします。
皿頭のビスはアルミスパンドレル化粧面に歪みが生じる恐れがありますので、ご使用はなるべく避けてください。

取付ビスの先端形状

●軽量鉄骨天井下地の場合、とがり先ビスを使用してください。
※薄板の下地材

●鋼材等の下地材の場合、切り刃先(ドリルねじ)を使用してください。
※厚板の下地材

その他のご注意点について

●補修塗料(タッチアップ剤)は施工後のごく狭い範囲の、軽微な擦り傷の補修にご使用ください。
 また、補修塗料と本製品の色とは製造方法が異なる為、色に差異が生じますのでご了承ください。
●補修塗料は製品の変形を伴うキズや、広範囲にわたる塗装には適しておりません。
 この場合は専門の業者にご依頼ください。
●幅広タイプのスパンドレルは、諸条件により歪み等が目立つ場合がありますので、予めご了承ください。(例 LGSのピッチ・レベル等)
●検査基準を合格した製品が出荷されますが、製品の特性ゆえの多少の歪みが発生することがありますので、予めご了承ください。
 また、納入後施工完了までの製品のお取り扱いにつきましては、慎重を期されるようにお願いいたします。
 特に幅広、長尺物につきましては、細心の注意をお願いいたします。
●製作可能寸法は8,000mm迄ですが、4,000mmを超え8,000mm以下の製品はチャーター便の利用となります。(有償)
 8,000mm迄は問題なく製造可能ですが、それ以上につきましてはご相談ください。
●可能な限り、最長4,000mmまでの範囲内にてジョイント(継手)をお願いいたします。
●ロールフォーミングスパンドレル公差について、検査基準は下記の通りです。
 ・断面寸法精度:働き幅に対して±1mm
 ・切断寸法精度:全長Lに対して-0mm・+3mm
 ・外観仕上げ:キズ、へこみ、汚れ等有害な欠陥がないこと。
●スパンドレル本体での止水効果はありません。
 外壁等で雨水が入り込む恐れがある場合、必ず耐水コンパネか防水シートを張ってからスパンドレルを張ってください。
 (防水処理はスパンドレル施工の前工程で確実に施してください。)
●標準裏面仕様は、エポキシ塗料1コートです。
 エポキシは耐食性・加工性に優れておりますが、紫外線に弱く変色しやすい塗料です。
 屋外使用において、裏面に紫外線を受け続けるとサービスコートは剥離する場合があります。
 裏面屋外露出仕様の場合は別仕様になりますので、お問い合わせください。(両面塗装が有望)
●使用箇所や環境条件により問題が生じる場合があります。施工物件によっては、予めご相談ください。
●本仕様並びに標準色等は、予告なく変更することがあります。
●スパンドレル切断時:素肌を露出した服装での作業はお止めください。 ケガその他事故の要因となります。
●下地材:軽天部、風圧荷重がかかるところは、下地を含めた強度を十分確認して施工を行ってください。
 軒天部分は耐風圧用天井下地材をご採用ください。
●割付:一定幅で施工する場合、墨出しを行った上、働き幅で割り付けを行ってください。(誤差は目地幅で調整してください。)
●施工時のメンテナンス:製品の取り扱いには十分ご注意ください。
 切り粉、モルタル、水、汚れ等が付着した場合、速やかに除去してください。
●ご使用される環境・季節(特に冬季)により、稀にプレッシャーマークと呼ばれる斑・艶が発生する場合がありますが、気温・室温の上昇を受け次第に消えてまいります。